治療の流れ
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初診相談・カウンセリング
現在どんな歯のお悩みがあるのか、お子様の歯並びで不安な点や気になる点、矯正治療を受ける場合のご希望などをお伺いします。患者様の症状やお気持ちを考えた上で、ご提案可能な治療方法や治療の期間・費用面についてもお話しします。
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精密検査
歯科医師による視診や触診、口腔内やお顔の写真撮影のほか、模型を作るための歯型採りやレントゲン・CT検査などの精密検査も行います。歯だけでなく、骨格や顎関節を含めた多角的な分析・診断を通して治療計画を立案します。
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治療計画・方針のご説明
検査の結果と、結果に基づいて作成された治療計画・方針をご説明します。お子様の矯正治療の場合は、矯正装置以外にご自宅でできるトレーニング方法も併せてご説明します。できる限り患者様のご要望に沿えるように治療内容を検討し、その方にとって合った適切な方法をご相談の上決定します。患者様にきちんとご納得いただけるよう丁寧にご説明しますので、分からないことは何でもご質問下さい。
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矯正治療開始
乳歯列期または混合歯列期のお子様においては、狭い歯列の幅を拡げる床矯正装置や悪い癖を解消するための装置を使って、顎の骨や筋肉を含めたお口全体のバランスを整えます。永久歯列になった小学校高学年以降は、目立たないマウスピースをはじめとする矯正装置で歯を正しい方向に動かし、歯列と噛み合わせを改善します。治療期間の目安は1年半~3年ほどで、定期的に通院していただきながら、お口の状態のチェックや装置の調整、経過観察を行います。
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保定期間
全ての歯の移動が完了し、上下の噛み合わせに問題がないことを確認できたら、矯正装置を外して保定期間に移行します。矯正装置が外れたばかりの歯は不安定で後戻りしやすいため、保定期間が必要です。
期間中はリテーナーと呼ばれる取り外しができる保定装置を装着し、動かした歯がその場で安定するまで固定します。通院のペースは半年~1年に1回程度と減りますが、これを数年間続けることで、より確実に良好な噛み合わせを維持することができます。
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治療終了
歯と顎の位置が安定し、最終的な検査・診断で良い結果が得られれば、矯正治療は終了です。その後はメンテナンスで口腔環境を衛生的に保ち、虫歯や歯周病によって再び歯並びに悪影響が出ないように、長きにわたってサポートできればと思います。