矯正治療とは、お口と全身の
健康を守る治療です。
見た目の問題だけ?歯並びを治す理由とは
歯並びを治すことで笑顔に自信が持てるようになり、毎日をイキイキとした表情で健康的に過ごせるようになります。歯列矯正に対して「見た目をよくする」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、矯正治療は審美性だけでなく機能性の回復も目的とした治療です。お口の重要な機能である「噛み合わせを改善する」ことで、以下のようなメリットが得られます。
- 虫歯・歯周病にかかりにくくなる
- 将来的な抜歯リスクが低くなる
- お口の周りの筋肉の発達を促せる
- 幼少期の悪い癖を早期に治せる
- 胃腸の働きを助け消化をよくする
- 顎関節症を予防・改善できる
- 生涯の残存歯数を増やせる
- 口元のコンプレックスを解消できる
小児矯正にはお子様の健全な発育を促すメリットも
お子様の小児矯正には、歯というよりは歯の土台となる顎の骨の発育を正しい方向へ促してあげることに大きな意味があります。全ての歯が永久歯に生え変わる前に床矯正で歯列幅を広げたり、逆に過度に発達している部分の成長の方向を変えたりと、お子様の成長期を利用してお口全体のバランスを整えておくことで、将来的に抜歯をせずに歯並びを改善できる可能性が高まります。
出っ歯・受け口など、歯並びや骨格の状態によっては口元や顔のゆがみがコンプレックスとなってしまい、コミュニケーションに消極的になってしまうケースもありますので、症状によっては早期の矯正が必要です。歯並びが改善されるとブラッシングもしやすくなり、虫歯予防の効果も期待できます。
大人の方にも心身の健康を促すメリットがあります
「子どもの頃に矯正しておけばよかった」と、大人になってから後悔する方も少なくありません。しかし、歯や歯茎の状態に問題が無ければ、何歳からでも矯正治療は可能です。ずっと気になっていた歯がきれいになると、人前で喋る機会が苦にならず、口を大きく開けて笑えるようになります。患者様の表情が明るくなり、笑顔溢れる毎日を過ごせるようになることは、当院の最大の喜びでもあります。
矯正治療は患者様の精神的な負担を軽減するだけでなく、良好な噛み合わせを保つことで歯周病や認知症などのリスクを縮小できるメリットもあります。「噛む」という行為は脳の活性化や誤嚥性肺炎の防止にもつながり、自立した生活を継続するためのカギとなります。
不正咬合は生涯の残存歯数に影響します
不正咬合とは噛み合わせの正常なバランスが取れていない状態のことですので、必ずどこかの歯に大きな負荷がかかっています。咬合によるダメージが長期間蓄積されると、歯が欠けたり歯そのものの寿命を縮めてしまいますので、正しい噛み合わせへの修正が必要です。
さらに、歯列が前後していたり重なっていたりすると歯磨きがしにくいため、歯と歯の隙間に歯石やプラークを溜め込みがちになります。歯並びが悪い人は虫歯や歯周病にかかりやすく、早期に歯を失う可能性も高いと言えます。
歯は1本でもなくなると、全体の咬合バランスに大きな影響が出ます。まるでドミノ倒しのように次々と歯の動揺が起こり、1本目の歯が抜けてから短期間で入れ歯やインプラントなどの処置を行わなければならないケースも珍しくありません。そうなる前に矯正治療によって噛み合わせの問題を改善し、自分自身の歯でしっかりと噛める状態を保つことが大切です。
歯を多く失うことによる全身疾患のリスクも
虫歯や歯周病は歯を失う大きな原因であるとともに、全身疾患を引き起こす要因の一つでもあることはご存知でしょうか?
特に、重度の歯周病をお持ちの方は注意が必要です。歯周病菌は体内に侵入したあと、血液中で増殖しながら全身へ運ばれていき、様々な病気のリスクを高めます。具体的には糖尿病の悪化、認知症の進行促進、心臓病・脳梗塞・脳卒中・がんなどのリスク増大、妊娠中の場合は早産・低体重児出産のリスク増大などが挙げられます。
また、歯を失うことで咀嚼力が低下するため、歯ごたえのあるものや硬いものを避け、炭水化物や嗜好品などを多く食べるようになるのも問題です。摂取する栄養素が偏ると生活習慣病やメタボリックシンドロームに陥りやすく、筋力や免疫力の低下にもつながります。
日本は平均寿命の長い国ではありますが、健康上の問題が無く、自由に日常生活を送れる期間である「健康寿命」にも目を向けるべきだと考えます。目安として、残存歯が20本以上ある状態、もしくは20本以下でも人工歯などを使ってしっかり噛むことができていれば、歳を重ねても健康的な生活を送れるでしょう。
残存歯数が多いほど、生涯医療費は少ない傾向が
上記でも述べた通り、お口の健康を守ることは、全身の健康を守ることでもあります。歯科医院で定期的なメンテナンスを受けてきた人ほど多くの歯を残すことができており、また、歯科以外の治療費を含めた生涯医療費が少ない傾向にあることが分かっています。
保険適用の定期検診であれば、一回の通院にかかる費用はおよそ数千円程度です。歯科医院では2、3ヶ月に一度くらいのペースでの定期検診を推奨しておりますが、たとえ通院回数が増えたとしても、歯が悪くなってから高いお金を払って治療を受けるよりも、結果的に費用は安く済みます。加えて、入院や介護の必要がなければさらに医療費はかかりませんので、総合的な医療費を大幅にカットすることが可能となるのです
矯正治療は、歯を残すための手段の一つです
欧米ではメンテナンスのために歯科医院に行くことは当たり前であり、美しい歯並びを一種のステータスととらえている側面があります。一方、日本では「歯が悪くなったら歯医者さんへ行く」という考え方が根付いていたため、70歳以上の平均残存歯数は世界的に見て圧倒的に少数です。
2012年に厚生労働省が行った調査(厚生労働省国民健康白書)によると、70歳の時点での平均残存歯数がスウェーデンで20本、アメリカで17本、イギリスで15本であったのに対し、日本はわずか9.8本でした。ご自身の歯で食事を楽しめている日本人高齢者が、いかに少ないかが分かります。
最近では、8020運動をはじめとする「生涯出来るだけ多くの天然歯を残す」ための取り組みが活発化しています。以前に比べて虫歯や歯周病に対する予防の重要性が認識されるようになってきましたが、予防と矯正は決して無関係なものではありません。歯並びがこれ以上悪くならないように適切なタイミングで矯正治療を開始し、治療後は良好な噛み合わせを長く維持できるようにお口のケアを継続していく必要があるのです。
患者様のお口に合った適切な治療計画を追求します
悪い歯並びと一口に言っても、その症状は様々です。したがって、より良い治療方法も患者様お一人おひとりで異なります。
「せっかく矯正したのにあまり改善しなかった・・・」
「時間が経って再び歯並びが悪くなってしまった・・・」
そのような残念な結果にならないためには、いざ矯正装置を着ける前の段階から、患者様のお口を詳細かつ正確に把握しておかなければなりません。矯正治療における検査・診断は、治療の質に直結する非常に重要な過程です。当院ではCTなどの高精度な医療機器も使用しながら、患者様の主訴だけでなく、お口全体の咬合バランスを視野に入れた治療計画をご提案します。
当院は相談・検査・診断を無料で実施しています
ほとんどの歯科医院が無料で矯正相談を行っている中で、当院は検査・診断までを含めた診療を無料で行っているのが特徴です。一般的に検査・診断には数万円程度の費用がかかりますが、当院なら出費を気にすることなく、ご自身またはお子様の歯並びが現在どのような状態なのか、将来的にどんなリスクが予想されるのか、矯正治療を受けるべきなのか、等を知っていただけます。
お子様の歯並びが気になるけれど、「永久歯になれば自然に治るだろう」と考えていたために、矯正を開始する適切なタイミングを逃してしまうケースも多いです。歯並びに関するお悩みはもちろん、矯正期間や費用のお悩みにつきましても、是非お気軽にご相談下さい。